暴君である董卓の暗殺を成功させた王允を、姓名判断で評価します。
司徒というのは、高い位の役職名のことです。
王允は、その役職に就いていました。
ここでは、後漢の司徒王允を姓名判断で評価します。
王允の略歴
字は子師。
太原郡祁県の人。
何進のもとで、宦官勢力に対抗した。
董卓が朝廷を牛耳っていた頃に、司徒となった。
演義では、曹操による董卓暗殺を支持し、伝家の宝刀である七星宝刀を授けたが、曹操による董卓暗殺は、失敗して曹操は、逃走した。
政治の方針が、道理にかなっていたので、董卓から信頼されていた。
董卓の下にいる呂布が董卓から殺されかけたという話を聞いたので、呂布を説得し、董卓の暗殺の一味に加担させた。
呂布による董卓暗殺が成功すると、王允は、董卓の一族とその一味をことごとく処刑した。
中には、顔色を変えたという理由だけで処刑した人物もいたという。
そのため、王允は、やがて没落すると評された。
実際に、李傕と郭汜らにより、長安は陥落し王允は殺害され、死体を晒された。
董卓の死後、3か月も経たないうちであった。
王允の各運
文字 | 王 | 允 | 子 | 師 |
秘数 | 4 | 4 | 3 | 10 |
姓は王、名は允、字は子師です。
地運は4、人運は8、総運は8、字は13、字運は17となります。
地運の解説
地運の4は、家庭内に苦労が多く、家庭から逃げ出したくなることを暗示します。
配偶者運が悪いわけでなく、金運も悪くはありませんが、健康運に問題があります。
慢性的な病気やケガが、付きまとうような状態なので、健康には気を使いましょう。
このような状況を好転させる方法は、配偶者選びをしっかりとすることです。
配偶者運は悪くないので、必ず良い配偶者に恵まれるはずです。
そのためには、人を見る目を養うことです。
また、冷静な判断力も、欠かせません。
その配偶者と力を合わせて、悪運を好転させましょう。
人運の解説
人運の8は、強い意志と忍耐力を持ち、目標を達成するために人一倍努力し、やがて目標を達成できる成功型の人であることを暗示します。
また、野心家ですが、人を育てることが苦手です。
それは、何でも自分で行わなくてならない、という性格から来ています。
人に任せるよりも、自分が行った方が早いし正確である、と考えているからです。
仕事は独立する方が、向いています。
なぜなら、趣味や特技が仕事、というようなタイプだからです。
強い意志と我慢強さを持っているので、目標を達成できるでしょう。
というよりも、目標を達成するまで諦めない、というぐらい頑固だからです。
頑固なので、周囲とのトラブルや、仕事上のトラブルが、発生してしまいます。
原因は、思考の柔軟性に欠く、からです。
柔軟な思考を身に付ける必要が、あります。
総運の解説
総運の8は、強い精神力を持ち、困難に耐えて、成功を手にすることができる、ことを暗示します。
それは、強い意志力と忍耐力によるところです。
たとえ危機が訪れても、乗り越えることができるでしょう。
しかし、強い意志力は、頑固さにつながります。
その頑固さは、自己中心的な行動をとる、という形で表れます。
そのため、危機の時に、周囲の助けを得ることができません。
個人主義が過ぎて人望を失った、ということです。
平時から周囲との調和をとることが、重要となるでしょう。
とくに、事故や災難に遭ったときに誰も助けてくれないようでは、どんな人でも目標を達成することなどできません。
でも、誰かに頼るのは、性格的にできないでしょう。
ならば、優れた人や信頼できる人を雇う、というのも考えられる手です。
お金次第でどうにでもなることなので、気は楽でしょう。
字運の解説
字運の17は、実力と行動力があり、目標に突き進むことができることを暗示します。
過去を顧みることが無い性格です。
それは、強い信念を持っていることが、理由です。
しかし、強すぎる信念は、やがて強情さや自己中心に、つながっていきます。
意地を張り、周囲の意見を聞かなくなってきます。
そのことが、あらぬところから、困難を招き入れることになるでしょう。
普段から、人間関係を良くしておけば、そのような困難が来ても乗り越えることが、できるでしょう。
姓名判断による評価
人運と総運が8で字運が17です。
これらの数字から、非常に頑固であると言えます。
実力、意志力、忍耐力という、人の上に立ち出世するには、必要とされる素質ですが、その数字ばかりで構成されているのは、性格の偏りを指します。
したがって、意志力や忍耐力があり、困難に打ち勝つことができますが、周囲の反対意見を聞くことは、無いです。
もし、悪い方向に進んでいても、聞き入れることが無いので、あらぬ失敗をすることになるでしょう。
普段から、人間関係に気を付けるべきですが、人間関係が悪ければ、破滅が見えてきます。
暴君に見られる様になれば、破滅はすぐそこです。
強い意志や忍耐力と信念は、時として自分自身を傷つけることになる、という例です。
人間関係が良好なら、このような破滅が見えてくることは、ありません。
困難が来ても周囲の人々と一緒に、乗り越えることができるでしょう。
王允の総評
王允は、「天子を補佐する才を持っている」と、良い評価をされたようです。
人運と総運の8から、どんな困難も乗り越えられる、意志力と忍耐力がある点が、補佐役としても困難を乗り越えることができたでしょう。
董卓からは、政治の方針が道理にかなっているからという理由で、信頼されていました。
心の中を描写する記述はありませんが、董卓は普段から暴虐でしたから、このころは既に、暗殺を心に秘めていたことは、容易に察することができます。
どんな困難も乗り越えて、暗殺を実行し成し遂げるというのは、強い信念があったからです。
これは、字運の17でも言えることです。
ところが、暗殺が成功してからが、良くありません。
董卓の関係者をことごとく処刑し、その基準も独断で決めていました。
中には、本当に董卓派なのか、疑問の場合もありました。
周囲の人が反対しても、聞くことが無かったようです。
このような、一度決意したことを曲げないというのは、人運と総運の8、字運の17が理由です。
処刑されそうな人が、反旗を翻し、襲撃してくるのは、目に見えることです。
窮鼠猫を噛むのことわざもあります。
後漢に、このようなことわざがあったのかは、知りませんが、追い詰められた人が、すごい力で反撃してくるのは、当然のことです。
したがって、それらの人物から攻められ、殺害されたのは、少し考えれば判るような事です。
それが判らなくなるのが、強すぎる信念や意志力ということです。
これらの欠点は、前述のとおりです。
もし、柔軟な対処を行っていたら、乱世はそこで終了していたかもしれません。
歴史が大きく変わっていたかもしれません。
そのような三国志は、面白くないと思います。
よって、三国志が面白いのは、王允が信念を曲げなかったから、という評価です。
十二支に関する話
王允は、十二支に動物を関連付けた人物という、説があります。
子は、ネズミみたいである、というように決めたという伝説があります。
そもそも、十二支というのは、季節の状態を示す漢字の一部です。
例えば、丑は、紐が由来で、結ぶの意味があります。冬を越し春を待つ姿です。
午は、忤(さからう)が由来で、陰気が下から上がり、陽気と相逆らい交わることを意味します。
このように、十二支は、動物を指すわけでは無いのですが、この文字に動物の意味を付加したのが、王允であるという説です。
この説の真偽は、わかりませんが、筆者が思うには、董卓というとんでもない暴君を暗殺することで、取り除くことができたから、その功績を盛るために、それらの説を、伝説として加えた、というのが、実際のところではないでしょうか。
もし現代に生まれていたら
王允は、優れた政治家だったようです。
もし王允が、現代に生まれていたならどうなっていたのでしょうか。
王允の性格を列挙すると
- 意志が強い
- 忍耐力がある
- 頑固である
- 人の意見を聞かない
- 実行力がある
というのが挙がります。
このような人物がしっくりくる職業というのは、どんなものがあるのでしょうか。
政治家なら実際と変わらないので、面白くありません。
それなら、政治担当の記者、というのはどうでしょうか。
自分の信念に沿った記事を、どんどん執筆するでしょう。
その記事に反対意見があっても、聞く耳を持ちません。
戦う政治記者という評価を得るのは、そう遠くありません。
やがて、定年に達し、退職します。
そして、テレビの討論番組などに呼ばれます。
そこで、反対意見がでれば、烈火のごとく怒り、反論することでしょう。
番組向きの人物ですが、親戚に欲しくない人だと思います。
まとめ
王允は、信念を曲げることをしません。
強い意志力と忍耐力を持っています。
周囲の意見を聞きません。
それらの性格から、破滅することになりました。
柔軟な思考と人との調和をはからないのが、致命的になりました。
三国志が面白いのは、王允によるところが大きいと思います。
筆者紹介
白と黒のぶちネコ
独学で技能を習得することが趣味。
知識や技能は使用してこそ意味があり、公開してこそ価値がある、という考えに至りブログにて公開することを決めた。